絶望に効くお薬処方箋 漫画家 山田玲司 公式サイト

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コラム 2017.06.10

【第24号】バカな大人を「ブロック」して生き残れ!

どうも、最近“おっくん”が体調が悪いみたいで、弱気になっています。
「歳をとるということが、治りきらない痛みをいくつも背負っていくことだとしたら、人はなんて哀しい生き物なんだろう

まるで生まれたことが罪であり、歳をとることが罰だとでもいうのか」
――なんてつぶやいております。
まあ、1人でいる時に体の調子が良くないと、悲劇的気分になるもんですよね。

本当に彼はいつもセンチメンタル文学野郎でいいよね。

ところで「年をとるのが罰か?」と言えば、いい事だって沢山あります。
若い頃は「年をとる事は自分の価値を減らしていくことなんじゃないか?」なんてバカな事考えてましたけどね。

それはもう自分に「若さ」しか価値がなかったからで、それなりに「ジタバタ」やって「泣いたり」「調子に乗ったり」「必死になったり」してるうちに、若さ以外の価値ってのも身についてくるもんです。
特にありがたいのは、年上の人間から頭ごなしにくだらないアドバイスとか説教をされなくなることです。

長く生きていると、人間には何年経っても成長しないバカがいるってのがわかってきます。

僕はわりと真面目で礼儀正しい子供だったので、年長者に対しては謙虚に対応していました。

長い説教もそれなりに聞く努力(内容は聞いてないにしても)は、してきました。

どこかで、自分よりも長く生きている人に敬意をもっていたのです。

なので、今もタクシーの運転手さんが高齢の方だと気を使ってしまいます。

何なら僕が運転しましょうか?みたいな気分にもなる人間です。
ところが、色々わかってくると、人間には成長しないだけでなく、自分の人生のガス抜きを「後輩」や「年下の者」にあたる事で解消するバカがいるのに気が付きます。
この時代に教育現場で頑張っている人には僕も敬意を持っているのですが、この学校にいる「先生」と呼ばれる人間の中にも「年下」でガス抜きして、いい気になっている者がいました。

学生時代を思い出すにつけ、彼ら(彼女ら)が本当にたいした事を言っていなかったのに腹が立ちます。
日本人は儒教(縦社会)(体育会系)のノリが強いので、年下は絶対に口ごたえできない環境が圧倒的に多いです。

僕は若い頃、この若い者に中身のない話を押し付けて、説教してはいい気になっているバカが、殴りたいくらい嫌いでした。
嫌いすぎて「丁寧に話を聞いたフリ」がうまくなったほどです。

バカに反論するのは時間の無駄なので、丁寧に「聞いたフリ」をしたあとは「接触しない」という作戦が1番だと思っていたわけです。

今の僕の周りには闇雲なマウントで話を押し付けてくる人はいないのですが、若い人はまだまだこういう事が多いと思うので、本当に気の毒に感じます。

少なくとも僕自身は「説教」みたいな愚行は絶対にしません。
SNSにはブロック機能やミュート機能があるので、今の若者は巧みにそういう「バカ」からのアクセスを回避しているみたいですけど、僕はこれはむしろ「良い事」だと思っています。

相手を不快にさせる事を目的としたリプライや、自分の方が優れていることを主張する人のリプライに反応するのは、心の無駄遣いだと思うからです。

それらは、そういう困った行為をしてくる「相手の人生の問題」で、それは本人が解決すべき問題でしょう。

そうは言っても、若者は誰かに教えてもらったり、導いてもらったり、行き詰まりを解消するためのきっかけや、助言も必要に感じているものです。

「大人は全部ブロック」なんてやっていると、頼りにならない同世代とネット、マスコミ情報しかない生活になってしまうので、これも危険です。
何しろ「ハイスペックな年上」は最強の味方にもなってくれるのです。

しかも、遺伝子には「自分が体験して得たものを次の世代に伝えたいという欲求」も含まれています。

つまり年上は「教えたい」し「助けたい」のです。利用しない手はありません。

では、どんな人の話を「ブロック」すればいいか?と言えば、まず言えるのは「自分の若かった時代と今の時代が、変わっていない」と思っている人たちでしょう。
「自分の時代に沢山釣れた魚が今はもういない」という事がわかっていない人たちです。

右肩上がりで、若い労働力が溢れ、老人が少なく、仕事やチャンスが山ほどある時代。

山にいけばいくらでも果物が採れた感覚で若者に助言をするわけです。

頑張れば報われた時代の感覚で「今の若者は根性がない」とか言う人たちです。

多くの事が「根性」で解決していた時代が終わった事がわかっていないのです。
もう1つは挑戦できないまま年をとった人です。

勇気がなくて、やりたかった事を挑戦しなかった人ほど、理想を追う若者に「どうせやっても無駄だぞ」とか言うのです。

そういう人は、生活がどうとか、時代がどうとか、自分が挑戦しなかった事の「言いわけ武装」は完璧にしてると思いますが、そんな事は「その人の問題」です。
関係ないので「ブロック」しましょう。
ブロックすべき相手は他にもまだまだいるのですが、その全てを紹介するのはまたの機会にするとして。
最後にもう1つだけ。

「みんなそう言ってるよ」というバカです。

即ブロックして相手にしなくていいでしょう。

「そんなの寂しいじゃないか」という大人に言いたいのは、

「核も無くせなかったこの国の大人は、子供に何かを語る資格などない」と言う事です。
偉そうにしたいなら「原発」「貧富の差」を無くして、戦前の自然をこの国に取り戻してから言って欲しいです。

山田玲司

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メルマガ発行日 2015/3/16

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