絶望に効くお薬処方箋 漫画家 山田玲司 公式サイト

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コラム 2017.05.17

第1号 『メンヘラブートキャンプとは?』

 

こんにちは山田玲司です。

ふにゃー 第 1 回ニコ動放送が無事終了しました。
タイトルの「メンヘラブートキャンプ」は最初この響きが気に入ってしまって、これで曲を作ろう!とか言っていたんですが、考えたら今の日本人はみんなメンヘラなので「メンヘラ克服」から初めないとふざけた野郎どもに増々人生を支配されてしまうではないかと思い立ち、これをテーマにコーナーをやろうと思ったのです。
放送の冒頭で少し言ってるんですが、この国では人生の開始早々「猛烈なダメージ」を受けます。
自分で選んだわけでもないのに「変なレース」(お受験だのお稽古だの)に勝手に出させられて、あれこれ批判されたり脅されたりします。
「人に優しく」と言いながら親の多くは「たかだか牛乳をこぼしただけの子供」を罵倒したりします。

学校ってやつも多くは壊滅的状況です。
そこで教わるのは「立ち位置の取り方」とそれに失敗したら生きてはいけないという「恐怖感」と「あきらめ」です。
そもそも「みんなに勝て」という教えと「みんな平等」という矛盾した教えが学校を支配しているので、これを自分の中で納得させるのは難儀です。
そしてこの矛盾を解く力量のある教師は少ない。
ほとんどが前の世代と同じように「思考停止と服従」を強いてきます。
僕の子供時代もたいして変わらないのですが、今より時代の雰囲気は明るくて「逃げ場」を確保できたり「わかってる大人」も少しはいたので、今の子供は本当に気の毒です。
そんなわけでこの国の人たちは人生の序盤で受けた大きなダメージを克服する事が「最大の仕事」になってしまっているのです。
だからと言って毎日憂鬱に暮らすなんてもったいない。
憂鬱なのは自分のせいじゃないからです。
こんなの馬鹿げてる。
ところで人類には「踊って癒やす」という文化があります。
経済破綻したブラジルもサンバで踊ります。
世界一の座から墜落したロンドンもパンクで踊ります。
アルゼンチンもインドネシアも悲しみとともに踊ります。
踊りには「癒やし」と「浄化」の効果があるのです。
色々言われてるけど僕は村上春樹の「神の子供はみな踊る」という短編が大好きです。
「ダンス・ダンス・ダンス」でも出てきますが、彼は小説の中で「ステップし続けろ」「体を動かし続けろ」と言っています。
これは「動き続けろ」という事で、今回また動きを始めた僕も新たなダンスを始めた感じがしてます。
そしてこれは自分にとって「癒やし」の効果があることを実感してます。
今回の放送はバタバタしていて、ちゃんと伝えられないし、沢山「面白いサービス」を用意してきたのに上手く伝えられなかったけど、ある意味「踊って」はいたかと思います。
「踊るアホウの夜」僕のみっともない「踊り」がなにかしらの癒やしになればいいと思ってます。
みっともないけど動き続けろ。
少しは楽になる。
そして、無理なら寝てしまおう。
勝手に朝は来る。
10万年後は誰も憶えてなんかない。

山田玲司

 

第1回「メンヘラブートキャンプ始動!」

 

メルマガ公開日 2014/10/4

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