刺繍作家annas(アンナス)川畑杏奈さんロングインタビュー 後編
演出家・詩人
演出家・詩人
創作集団ナズ・ラヴィ・エ主催。
http://kuzetakaomi.weebly.com/
主に舞台作品の演出・脚本、詩作を手がける。
場所や参加する人間の表現ジャンルを問わない境界線を超えた共同制作を得意とし、それぞれの良さを活かしつつ確固たる一つの世界を構築することに定評がある。 表現における言葉の可能性、言葉における意味の領域の拡張、自身が掲げる「身体性を持った言葉」を用いてイマジネーションの可能性を追求する。
アンナスannas
刺繍作家
久世孝臣TAKAOMI KUZE
山田玲司のヤングサンデー MC
刺繍は”しんどい”ことはあっても”辛い”ことはないです。ずっと楽しいですよ。
刺繍教室はやはり女性が多いのでしょうか?
ウチ狭いところに8人来てもらってるんで、周りも気を遣うんですよね。男の人居ると。
ちょっと空気変わるとこありますもんね。
なんかすごい女性っぽい人だったらいいんですけど。だいたいはみんな気を遣うんで。
刺繍を好きでやってると思うんですけど、仕事にしたことによって辛くなったり嫌になったりすることはありますか?
え?「本出して」って言っといて?
あたしが当たってる人が変な人多いんですかね?
どうなんやろうね…でも、変わった人が多いとは聞きますけどね。
そういう感じ。あんまり…
声かけてたくさん本作ってるうちに、そういう人が増えてきましたね。一冊目の本の人はすごい熱血だったんですけど。
「今までの既存の本のイメージをぶっ壊してやる!」みたいな(笑)
ぶっ壊れてしまったんですね。
「潰れたかーあかんかったかー!」みたいになるし。
辛いことはないって言ってますよね。
本当は、こんな楽しくていいのかなっていうくらい、ありがたいですよね。
めっちゃうらやましい。
あと、撮影の日に物がないとどえらいことなんで(笑)
そこを想像すると、手が勝手に動くという感じですね。
もしまたヤンサンアニメ選手権があったらやりたいです。「もっとこうしないと上手くならない」とか、「もっとこうしたい」っていうのがあるんで。
ウニみたいなやつですか?
なんか映像はみたことありますけど、実物の針が…
あの、さかなくんの頭のやつですか?
ちなみに、ずっと座り仕事じゃないですか。
やっぱり時間が経つにつれて、腰とか肩とか痛くなってきたりとか?
マッサージ行ってます。
全然違います?
結構、肩こりから頭痛になるんで。
やってもらうとちょっと頭痛が治まるっていうか。
視力はもともと。ずっと眼鏡だったんでね、子供のときは。
落ち着くわー(笑)
もう全くしてないです。
だんだんこう…太ってきましたね(笑)
座ってますもんね。そっかそっか。
もし次、アニメコンペあったら…
そういうのがないと作れないんですよね。
まだ全然やり始めたばっかりなんで、もっとこうしないと上手くならないとか、もっとああしたいこうしたいっていうのが今あるんですけど…
生徒さんとかともう8人体制で(笑)
全員でやるとかしたらできるかもしれないですけどね。
でも人に渡すのって、ある程度自分で仕上がってないと渡せないんで…
そう、完全にオリジナルで、例えば絵本じゃないですけど、お話作るとか。
そこまでまだ想像してなかったですけど。
それこそNHKで流してくれたら、ね。
刺繍アニメ。
はらぺこあおむしみたいな。
刺繍って色々あるんですけど、知らないんで(笑)
自由にやってます私は。
ヤンサン関係なく。
私は、自分の稼いだお金でご飯を食べる。刺繍で。
誰かに雇われたとかじゃなくて、自分のアーティスト活動でご飯を食べるっていう目標も達成したんで、なんか色々達成したんですよ。
かっこいいなあ。
ちょっと今落ち着いて。
去年までは、本いっぱい作って、まあ12,3冊作って。
刺繍アニメもやり始めて。
そこが2階と1階あるんで、2階を教室にして、1階を刺繍道具屋さんにしようと思って。
床も埋めて。ちょっと下にさがってたんで。居酒屋なんで水流さないといけないから。
それ全部埋めて、壁もやって、今やり直してるとこなんです。
ペンキ塗ったりもします。そんなお金ないんで(笑)
それ、なんかいいですね。刺繍道具屋さんて。
ふらっと来ても買えるみたいな感じ。
できたらむっちゃうれしくないですか?
そういう大回りなことは、めんどくさいことはしない。それやると経営者になるじゃないですか。
あくまで、こういうのを朝から晩まで、ヤンサン聞きながらずーっとやってるのが一番の夢なんで。
落ち着いた気持ちになりますよね。
割と写経に近いです、刺繍は。
僕全然知らないんですけど、刺繍の世界での名言とか格言とかそういうのあるんですか?
おばあちゃんの先生とかもいっぱいいるんですけど、なんかそういうふうになってないんですよ。
なんかね、漫画家だと手塚治虫先生!とかあるじゃないですか。
みんなそれぞれ好きなようにやってるっていう感じ。
日本刺繍とかだと、たぶんね。京都とかあっちの方行くといっぱいありますよね。
日本刺繍だと結構厳しくて、これはこうしなければいけないとか、しぐさまで全部決まってるとか。
自由にやってます私は。
ああ、それはとてもいいことだなと思います。
なんか固まんのも、ちょっとね。怖いですよね。
だからたぶん、ヤンサンとかも観てるんだと思いますね、私は。
「今後こういうの特集してください」みたいなやつとか。
でもスヌーピーはいつかやるって言ってましたもんね。
今日もまた、言っときます!(笑)
これ絵は、シュルツさん(スヌーピーの作者)の絵なんで、それをトレースしてやってるだけなんですけど。
紙に刺繍するっていう技法は、モンテッソーリからきてるんですよ。
マリア・モンテッソーリっていうフランス人の女性が始めた障害児教育のやつなんですけど、今それを健常児に持ってきて。
その中の教材のひとつで紙刺繍っていうのがあるんですよ。
子供のはもっとおおざっぱで、車とか花とかなんですけど。
それをもうちょっと複雑にして大人ができるように変えたんです。
紙モコっとしてたらかわいいし、もらったら結構テンション上がるというか。
…質問はこんなところでしょうか。
今日はありがとうございました!
アンナスさんから、玲司先生への質問
ヤンサンの準備とか、漫画とか玲司先生は、並行してお仕事を色々されている中で、切り替えのコツとか、
何か心がけていることとかありましたら教えてください。
沢山の仕事を抱えてる時はどう切り替えるか?
僕の場合は基本的に「やりたい事」が複数あるのが普通なんですけど、 その中のいくつかは「締め切り」があるので、
仕事仲間を待たせてしまう可能性があるものは、すぐにやります。
期日に余裕がある時は「もっといいアイデア」が浮かぶまで保留したりします。
一番大事なのは「いい作品を作ること」です。
僕にとって「いい作品」とは「誰も見たことのない、誰もが見たかったもの」で「物事の本質を捉えてるもの」で「見た人を幸せにするもの」だと思ってます。
なので、僕はほとんどの時間「それ」についてを考えてて、何かがつかめた時か、締め切りが近づいたら作品に落とすようにしてます。
作品に落とす時は、儀式的にカフェかファミレスにスマホを持たずに行って、自分が書き出すまで粘ります。
切り替えのテクニックはこれと「この日にこれをやる」と決めてしまう方法もあります。
僕は基本的に「好きなこと」をやっているので、反対に「どうでもいい事」がないがしろになる傾向が激しいです。
とにかく事務関係、連絡関係、などが先送りになってしまうのが悩みですね。
アンナス
刺繍作家
http://twutea.web.fc2.com/
西荻窪『Atelierアンナとラパン』主宰 1F 刺繍道具店 2F 刺繍教室
著書
「新版annasの小さな刺繍図案」「annasの文字の刺繍」(ともに光文社) 「作って贈るSNOOPYの紙刺繍」(KADOKAWA) 「annasの草花と動物のかわいい刺繍」(河出書房新社) 他多数
連載「毎月の刺繍」(SUZURI) https://people.suzuri.jp/@annas/articles
動画
YouTube毎週月曜更新 https://www.youtube.com/channel/UCx6ODyqZHeev5NhUCltYi2A
yahoo!CREATORS https://creators.yahoo.co.jp/annas
その他、広告、小説装画などもおこなう。
久世孝臣
山田玲司のヤングサンデー MC
演出家・詩人
演出家・詩人
創作集団ナズ・ラヴィ・エ主催。
http://kuzetakaomi.weebly.com/
主に舞台作品の演出・脚本、詩作を手がける。
場所や参加する人間の表現ジャンルを問わない境界線を超えた共同制作を得意とし、それぞれの良さを活かしつつ確固たる一つの世界を構築することに定評がある。 表現における言葉の可能性、言葉における意味の領域の拡張、自身が掲げる「身体性を持った言葉」を用いてイマジネーションの可能性を追求する。
Written by
松田ひょっと斎
いろいろやらかすひょっと斎です^^v
gure
Bros.Chu
小食、無言、人見知り
市川 剛史
どすこい喫茶ジュテーム
ヤナーイ
今日やらなくてもいいことは今日やらない