コラム 2017.05.19

【第3号】 「イケメンでなかったらどうすればモテるのか?」問題

この原稿を書いてる時、まさにスーパー台風が大接近していて、

これがあの「フィリピンを壊滅させた巨大台風」と同レベルらしくて、何よりも福島第一原発が心配な山田玲司です。
それだけじゃなくて長期化する豪雨のせいで例の「深層地すべり」が各地に起こるだろうし、そこにもってきて火山ですからね。地震の兆候も嫌な感じで・・今年は「モテない女は罪である」の連載をして今月23日には単行本の発売ということもあって、やたらと「モテる」という問題をテーマに漫画だのコラムだのを書く事が多いのですが、こんな時代に「恋愛」ですよ。
「モテ問題」ですよ!

「ああ、俺は何をやってるんだ!」なんて気分になったりするんですけど、恋愛は大事ですよ!
僕は10代の頃から飲み会なんかで盛り上がらない時は「自分の恋愛話」をして盛り上げてました。モテるだのモテないだのの話はみんな大好きなわけです。

そんな僕に「山田はバカな恋愛の漫画を描いた方がいいよ」と先輩の漫画家たかはまこさん(貞本義之夫人)は言ってくれて、そのおかげで僕は「Bバージン」というラブコメで認められたわけです。そうなんです。

それでも僕は「社会派」の自分も抱えてしまっているので、何年も恋愛ものから遠ざかってたわけです。
売れもしない「環境漫画」だの「社会派対談漫画」だのをさんざん描いたあげく、とうとう「芸術」まで漫画でやってしまったので、もう満足しました。はい。

最近あの「ピクサーの脚本作りに大切な22の法則」というのを読みました。
この中にははっきりと「自分ではなく読者の求めているものを書く」というのがありまして・・
まったくそうだと思ったんだよね。

こうなると、もう世界が破滅しようが「皆様」がモテ問題を書け!と仰るなら書きます!
幸い「ゼブラーマン」「絶望に効くクスリ」「アリエネ」資本主義卒業試験」「非属の才能」などの作品で、僕はほぼ「言いたい事」を言い尽くしてきたのでもう大丈夫なんです。
恋愛!最高!もう知ってること全部出し切ってやる!

長くなってすみません。
そんなわけで「モテるためにはどうすればいいか?」の話です。

今回は、男に限って話をしますけど、ネットではただしイケメンに限る」というフレーズが溢れてて、結局顔だろ?」という絶望の風が吹いてます。

なので男は出来る限り「見た目」を良くして「モテよう」とするわけですが、こんなもの遺伝子の問題で決まってしまってるものに関しては「どうしようもない」です。
高須なんとか先生に頼まないと無理な件です。頼んでも「限界」ありますしね。

あとは「金だよね?」「収入でしょ?」「安定した仕事でしょ?」みたいに「社会で勝ったもの」がモテる!みたいな話も聞きますよ。相も変わらず。

ざっくり言って女にモテる男ってのは「顔が良くてお金持ち」と、男は思っているわけです。
これは「間違い」です。
何回も言ってるけど、男は異性に目覚める思春期に「残酷なスクールカースト」の中にいて、カースト上位の1%くらいしかいない「イケメン」がほとんどの女の子のハートを独占している悪夢のような体験をします。
99%が「イケメン」じゃないから男として見てもらえないトラウマを抱えるわけですね。

おまけにメディアでは「ジャニーズ」だの「羽生ユズル」だのガクト」だのがもてはやされている情報ばかりを見せられます。
あるいは「大成功したブサイク」が可愛い女子アナと結婚、みたいな情報も食らいます。

そんなこんなで「顔と金だろ?」とふてくされるのもよーーーーーーーーーーくわかります。

しかし、ここで大事なお知らせです。
モテるかどうかは「顔」と「収入」だけでは決まりません!

実は女の人が「見た目」だけで騒いでいる時期は限られていて、本質的に女の人は男を「見た目」だけでは評価していません
おまけに収入にこだわらず「お金はあたしがなんとかする」とまで言っている女の人もいます。
相手に何を求めるか?という問題は、それぞれの人生に起因するので一概には言えないのでまたにしますけど。

とりあえず「イケメンでなくて金もない男」はどうすればモテるのか?

まず、「女が好きなのはイケメンの金持ちだろ?」という考えは捨てましょう。女の人をバカにしてるのでモテません。
女も男も「どうせお前らはこんな感じだろ?」と勝手に決めつけられるのが大嫌いです。
そんなもん「人それぞれ」だからです。
男をバカにしてる女はモテません。逆もそうで女をバカにする男はモテないのです。女の人は「女性」を人として尊重してくれる男に好感を持つのです。
ここで大切なのはあくまでも「人として尊重」するのであって、性的魅力」を称えてもダメです。

これを1言で言うと「フェミニスト」ですね。

ここで「ふざけんな」という男はモテるのをあきらめましょう。
世の中では「オラオラ」だの「壁ドン」だのが好きな女ばっかだぜ、みたいな情報も溢れてますけど、これは『間違い』です。
勢いでベットに連れ込めても最終的には破局します。

まずは女の人を人として尊重。
あとは自分の「鬱」がバレないようにすることです。
嘘でもいいから自信満々で上機嫌な人間を装うことです。
できない?
まあね。わかるけど。女の人は常に「自分の問題」でいっぱいいっぱいになっているので、男の悩みなんか引き受ける余裕なんかないのです。
イケメン以外の「不機嫌」なんか眼中にないんです。

この話はまたしますね。
とりあえず「イケメン」じゃないけどモテたいのならご機嫌なフェミニスト」になる事です!

 

メルマガ発行日 2014/10/13

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