コラム 2017.07.08

【第52号】それは「愛」か?単なる「性欲」か?

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メルマガ発行日 2015/9/28
それは「愛」か?単なる「性欲」か?

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先週の1周年記念の観覧回は朝まで続きました。

放送も3時間位になってしまいましたけど、とにかく番組を愛してくれている人たちの打ち上げは最高でした。
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驚いたことに、来てくれた人の8割が20代の男の子で、どいつもこいつも知的で「見た目もいい」のに「考えすぎてて彼女がいない」ときた。「いったいこれは何なんだ?」と思ったけど、そういえばかつての自分もそんな若者でした。
良すぎるほどではなけど「そこそこの見た目」で「そこそこの問題意識」を抱えて、「本当のこと」を知りたがっていたわけです。
きっと今回来てくれた人の多くが、みんなと合わせつつ「本当はみんなバカばっかりだ」と思っているんじゃないか、なんて思う。
僕もそうだったから気持ちはわかるのです。
「大人は嘘ばっかりだし、同級生は何も考えてない」なんて思っている人が僕の話を聞いてくれてるなら、それは本当に最高だ。そして、バカみたいな話をしながらも、大事な所は裏切れないと思う。
それは、若さと見た目の良さを無駄遣いしつつも「本当のこと」を探して苦しんでいた「あの日の自分」を裏切る事になるからだ。
沢山の大怪我と復活を繰り返してきたおかげで、今の僕はそこそこの余裕みたいなものができたけど、本質的にはまだ「真実と格闘しながらのたうちまわっている状態」
悟ったような事を言いつつ、本当は相変わらず悟れないまま「僕は本当にこれでいいのか?」なんて悩んでいます。
あの日の夜、1人の若い男が言いました。
「自分は女を好きになる自信がないんです。自分がその人を好きになったとしても、その気持ちが本当の気持ちなのか?嘘なんじゃないか?とか、疑ってしまうんです」と。
それだけでも涙が出てきそうなくらいに美しい発言なのに、更に別の若い男の子がこう言ったのです。
「その気持が愛なのか、ただの性欲なのか?わかりませんよね」
つまり、彼は「ある女の子」を「好きだ」と思った時、その気持は「彼女という人間」が好きなのではなく、「彼女の見た目」主に「性的魅力」に好意を持っただけなんじゃないか?と言うのです。
感涙です。この純粋さに乾杯です。長雨の後、木漏れ日から光が刺したような気分です。
世の中にはとんでもない「ゲス野郎」もいるんだけど、こういう「気の毒な天使」みたいな男もいるのです。
とにかく、この時点で彼らには100億点あげたいんだけど、その純粋さが彼らを苦しめてしまう事も「同族」の僕は知っています。
そしてその「頭で考えた正義」は身体を固くして「失敗」を遠ざけてしまう事も知っています。
「失敗」が足りないと「恐怖や不安」ばかりが頭を占拠して、バカをやれない状態になるのです。
つまり身体を通した「感動」や「思考」ができなくなってしまうわけで、これはもったいない。
「よくわかんないけど最高!」という体験ができなくなってしまうなんて、本当にもったいないのです。
なので僕は彼らに聞きました。
「でもブラとか、外してみたいだろ?」と。
彼らは言いました「ナマのおっぱいに触れ・・ですか?」と。
気がついたら僕は自分の描いた漫画と同じセリフを言っていたわけですが、これは嘘ではありません。
「好きになるのに理由はいらない」のです。
その「おっぱい」や「ふともも」がいくら自分を性的に困惑させようと、それもまた彼女の1部です。
彼女の発する言葉の1つ1つが、「醜い」と感じさせるものばかりだったら、それ(おっぱい等)はただの「性的アイテム」に見えてしまうけど、彼女の言葉が優しさにあふれていたら、彼女の身体は「性的アイテム」を超えた愛おしさを感じさせるのです。
人の魅力は総合的なものですけど、異性を外見の魅力だけで判断してしまうのは仕方のない事です。
相手だって、それだけの魅力を感じさせる努力をしているのです。
もちろんそれは「中身」とは関係ないし、見た目が良くても中身が最悪な人も沢山います。
それより、問題は「見た目」しかわからない場所にいるという、「人と人との距離の大きさ」だと思うのです。
見た目はどうあれ、とにかく近づいてみて、話をして、バカを言い合って笑う、みたいな所から始めればいいのです。
そして色々な話をして、彼女の内面の色々な部分を知った上で「君のそのおっぱい(も)大好きなんだ」と素直に思えたら、それはそれで悪いことではないのです。
男は美人が好きだし、女はイケメンが好きなのです。
問題は「それだけ」で決めないこと。それが分かっていればもう充分なのです。
自分の抱えている「純粋さ」を背負投げして「よくわかんないけど、君の全部が好きなんだ!」と、言ってしまえば、人生は次のステージに向かいます。
清濁込みの「面白くて、ゾクゾクして、ドキドキするステージ」の始まりです。
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まあ、とりあえずさ・・
「好きな女の子を抱きしめて、彼女の柔らかさや、髪の香りを感じている瞬間」を想像してみて欲しいよ。
そういうのナシ、で「何の人生?」だよね(笑)

山田玲司

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企画編集:山田玲司
矢村秋歩
発  行:株式会社タチワニ
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